マッチングアプリ｜真奈美の場合

巷に溢れるマッチングアプリ。今日も誰かがマッチする。そして、出会う。

手軽に出会える世の中になった。

自分を簡単に偽ることができる世の中とも言える。

出会いがもたらすものは果たして、奇跡か試練か。

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もう50歳だし。ついに50か。いや、まだ50でしょ。

今が人生100年時代なら、人生の折り返し地点だ。

ここから先、後50年続くのだ。ここで終わりじゃない。

ハーフ地点。半分。半分？

よくいる一般的な主婦の真奈美。

一息ついた。50歳と2ヶ月の朝だった。恋がしたい。

もう一度だけ恋がしたい。まだまだ50歳だと思いたい。

今からダイエットすれば、まだまだ、恋ができるのでは？

鏡の前の自分を見た。直視できなかった。

やっぱり恋なんて無理かな。

そんな気持ちになった。

既婚者、恋、そんな単語で検索してみる。

「既婚者マッチングアプリ」そんなサイトを見つけたのだった。

マッチングアプリ。職場の若い子がやっているって言ってたやつだ。

既婚者同士のマッチングアプリってこと？

そんな風に不審に思いながらも、私はサイトを開いてみた。